【親の悩み】もっと積極的になってほしい

2023年4月28日

子どもの性格って変えようがないのかな？

小学生って成長する

私は、川崎アタッカーズの監督として指導してきた中で、「うちの子って○○だから」、「うちの子って○○だからだめなんだろうな」、そんな声を発する親にたくさん会ってきた。

その度に私は、「ちゃんと変わりますよ」「成長するから大丈夫」と親に明言してきた。

だって本当に変わる。かなり変わる。

あるチームを辞めて私のチームに移籍した５年生の女の子は、私が出会った頃には喋らないし笑わない。
バレーも楽しいのかすらよくわからない。
お母さんは、練習中に今日は楽しそうにしている、と私のバレーボールスクールに参加していた時からいつもより笑っている、と嬉しそうに言ってくれた。

ただ、私から見て、楽しそうには見えなくて、声をかけても反応が薄くて楽しそうには見えなかった。
だから、バレーに積極的ではない態度とともに、プレーも積極的にボールに触る様子も少ない。
パスをしてもボールはあまり飛ばない。
身体を動かす能力もない、スピードもない。

この状態では、この子は暗い顔のままなんだろうな、バレーボールの楽しさをわかってほしいな。

そう思って関わってきた。

それで約１年になる。

今は、パスをすればちゃんと2人パスもできる。
まだまだ遅いが、前転・後転、逆立ち、馬跳び、ある程度身体を動かすことができるようになった。
持久力もついた。
何より、チームの子どもたちと笑顔で話をしている。
私にも笑顔で話してくれる。
「試合に出たい」と言うようになって、応援の声も出して、プレー中にも大きな声を出している。
かなり、その子の行動は変わった。

行動が変わること、それが性格も変えていくことになる。

私は練習の度にその子に意図的に話しかけ、親には本人の様子を見て変化があるか尋ねていた。
繰り返し、毎回、何かしら話すようにしていた。
そのうちに笑うようになり、笑顔で向こうから話しかけてくれるようになった。

もちろんだが、子どもは変わる。

もう1人の女の子は、去年の６年生。

去年は６年生が1人しかいなかった。
その６年生の女の子は、バレーを始めて約１年。
たった１年で卒団となったのだが、５年生の10月頃は、とにかく自由。
ケタケタ笑って下の学年の子よりも無邪気にボールを追っていた。幼いのかな？と思って見ていたが、その割に納得いかないことを言われるとちゃんと自分の意見を言うことができて、相手構わず伸び伸び明るいのはとてもいいな、と思っていた。

６年生になってからキャプテンになったその子は、自分にはできないと思っていたのだろう、だんだん大人しくなっていった。

反面、バレーは上達し、頼られるエースに成長していった。
バレーが上手くなるにつれまた変わっていった。そして周りにちゃんと指示をすることができるようになった。
周りの子も、ちゃんとキャプテンとして認め、頼るシーンが増えていった。
そうなるとどんどんその子は役割期待に応え、キャプテンシーを発揮するようになる。

ケタケタと笑う子供らしさと、ドシッと行動の良し悪しを判断して行動できることができるいいキャプテンになってくれた。

たった一年の成長の例である。

行動が変わる理由は、環境にある。
誰もが子どもたちは飛躍的に成長するものである。

それを待てない、見つけられない大人がいる。

私たちSENNAN Coreは、子どもの成長を信じ、その子の持つ力を発揮しえいけるよう、バレーボール以外の時間も大切にしている。