
思い・願い 活動再開まで
バレーボールがやりたい子どもが思いっきりやれればいい
バレーボールをやる小学生は減ってるなあ。
小学生チームが無くなったり、チームの子どもの数が10人いないチームが多くなっていて、ついそう思う時がある。
それでもゼロじゃない。
やりたいと思った時にバレーボールができる環境があればいい。
そう思って、スクールを始めた。
体験会を行なってきた。
子どもがやりたいことをやれる。
そういう環境があるだけでいいでは?
バレーボールを始める場所をつくろう
ちゃんと練習して、上手くなるように教えたい
子どもの可能性は無限大。
あきらめず続けて練習しすればやりたいことができるようになる。
それが人に言われたことではなく、自分で見つけたことならどんなに楽しいか。
そんな体験をしてほしい。
そこに、運動神経の良し悪しは関係ない。
一人一人が楽しくなればいい。目標に向かってくれたらいい。
上手くなる場所をつくろう
チームの歴史と変わりよう
団員0人になった 喪失感、諦め
近年,少子・高齢化や地方にあっては人口減少が進んでいます.川崎町も人口8,000人台の小さな田舎町です.出生数は年間40人規模,これは10年前の半数以下です.子どもの数が減っていることに加え,地域にあるスポーツ少年団も少なくなってきました.団員が増えない,入団しないことで存続ができず,活動をやめてしまうスポーツ少年団がここ数年毎年でています.このままでは子どもたちがスポーツの良さを経験し,将来につながる心身ともに健康な体づくりをする環境がこの町かなくなってしまう,そう思うようになりました.私も正直,もう団存続は無理かとあきらめかけました.
川崎アタッカーズの実績
昭和63年10月 川崎アタッカーズ発足
平成27年度 宮城県新人大会第3位入賞(チーム初)
平成28年度 全国スポーツ少年団交流大会出場(初の全国大会出場)
平成29年度・平成30年度宮城県大会や各主要大会で、ベスト4強入り常勝チームとして活躍
令和元年度 河北新報社旗宮城県選手権大会優勝、東北選手権大会 第3位
令和3年度 スポーツ少年団、バレーボールスクール、指導者育成の3つの役割を持つ活動を開始
令和4年度 新メンバーを募り活動再開し、チームとして大会出場をすることが叶う。
同年11月 宮城県河北新報社杯選手権大会にて混合の部第3位。県の表彰台に返り咲いた。
令和5年2月には、宮城県新人決勝大会 混合の部にて優勝を果たす。
令和5年度 利府町長杯優勝
2023夏現在、全日本小学生バレーボール大会出場し、全国ベスト8強入り
2023年度末(2024.3月)全国スポーツ少年団交流大会男子の部1部準優勝
2024年度(2025.2月) 宮城県新人大会 第3位(ベスト4強入り)
子どもたちとバレーボールの未来のために、プレーする喜びと指導するやりがいを育てたい
次の世代にバトンをつなぐ。過疎化の町からバレーボールのムーブメントを起こそう
体力不足、運動能力が低下している現代の子どもたちの特徴をとらえ、基礎体力、基礎筋力を身に付けるトレーニングや指導をベースにした練習方法を取り入れている。また、アンダーパスやオーバーパスといったバレーボールの基本動作を重要視し、しっかりと基本を身に付けるための指導を行う。中学校、高校に進んだ後に活躍できる選手の育成を目指して、小学生時点での基礎作りをスタンスとしている。また、子どもたち一人一人の個性を見極めて、メンタル面でのケアや指導にも力を入れている。
かつて全国大会へ出場を果たした、バレーボールの強豪スポーツ少年団「川崎アタッカーズ」は、町の過疎化や新型コロナウイルス感染症拡大の影響でメンバーがゼロとなり、2020年に解散。約13年間、監督として同チームを率いた大友美恵さんは、「このままではバレーボールの未来が危うい」と一念発起。メンバー3人と小規模ながら、2021年10月にチームを再開させました。
同時に「良い指導者なしには、子どもたちを導くことができない」との思いから、自身のノウハウを引き継ぐため、次世代を担う後進を育てることを決めました。
さらには、自身のチーム以外の子どもたちや、競技歴の浅い子どもたちにも上達する喜びを知ってもらおうと、バレーボールスクールも設立。これら三つの取り組みを束ねる「BASE 育成世代のバレーボール指導研究所」を立ち上げました。
特に指導者の育成については、これまで多くのチームと対戦する中で感じてきた課題を解決したいと考えています。その課題とは、「子どもたちを怒鳴ったり、けなしたりする人の存在」と、「活動のほとんどがボランティアである実情」です。
「体罰はもちろん、子どものやる気や挑戦する勇気をくじくような、昔ながらの指導方法はやめなくてはいけません。子どもたちがのびのびとプレーして力を伸ばせる環境を大人が整えなくては。それに、時間的にも金銭的にも負担の大きい指導者に対して、相応の対価が支払われる仕組みをつくらないと、名乗りを上げてくれる人がいなくなってしまう」と警鐘を鳴らします。
指導する人材を育て確保する役割も必要
監督になった自分の歩みと強み
基礎力を向上させ、実力アップを促すバレーボール指導を実践
私はバレーボール未経験ながら、熱心に指導のノウハウを学び、効果的な練習方法を実践してきた方だと自負している。監督就任後数年で、地元のスポーツ少年団を県大会上位チームに育て上げ、全国大会にも出場するの実力を誇るまでに成長させた。
バレーボール未経験から指導の道へ。わからないからこそひたすら学んで模索した練習方法
私自身はバレーボール未経験者。当時娘が入団していた「川崎アタッカーズ」で前監督のサポートをしていたところ、突然、後任に指名されたことが指導者の道の始まりでした。「何の知識も経験もないのにどうしようと、不安だらけでした」と、その頃を振り返ります。
しかしながら、前向きに決意。「10年以内に全国大会に行けるチームをつくる!」と奮起した。前監督の知人で、チームを何度も全国大会へと牽引していた名将を「師匠」として、その行動をつぶさに観察しました。師匠は、体力や運動能力を上げるためのトレーニングと、アンダーハンドパスやオーバーハンドパスといったバレーボールの基本動作を体得するためのメニューを重視していることがわかりました。
「スポーツに取り組むベースがしっかりとできていないと、練習についていけないし、技術も身に付きません。それに、ボールを受けるアンダーハンドパスや、トスを上げ攻撃のプレーへとつなぐオーバーハンドパスなどバレーボールの基礎ができないと、次のステップが中途半端になってしまうんです」。師匠の教えを取り入れるようになると、子どもたちはめきめきと実力をつけ、弱小だったチームは県内でその名を知られるようになっていきました。
指導に関する本を読み、他のチームの練習を見学して良いと思ったものは試すなど、チームを強くするための努力を惜しまず、試行錯誤してきた成果が、全国大会出場へとつながったのです。
どんな子どもも必ず成長する。親が子どもの可能性を決めつけないで
監督はメンタル面に配慮することも重要な仕事です。「本人の個性もありますが、家庭での教育が子どものマインドには大きく影響します。家できちんとほめられている子は前向きですが、欠点を指摘されることが多い子は失敗を恐れたり、大人の顔色をうかがったりする傾向があります。一人一人の背景にも目を向けて接し方を変えるようにしています」
以前、やる気がなく練習をサボりがちだった子がいました。ある日、大事な場面でその子を起用したところ、いい加減なプレーをして失点。大友さんは「一生懸命やった結果ならみんな納得する。あなたのせいで貴重な1点を失った。他の5人のメンバーの気持ちを考えたことがある?」と話したそう。
それを機にその子は心を入れ替え、練習にもきちんと参加するようになり、技術面も精神面も大きく成長。6年生のときにはキャプテンを務め、高校生までバレーボールを続けたそうです。
また、運動が苦手に見えた子は、練習に熱心な姿勢で臨み、とても力強いサーブを打つ選手になりました。
「保護者からはよく『うちの子は運動神経が鈍いからダメ』『走るのが遅いから向いていない』などの声を聞きます。でも、親が子どもの可能性を決めつけないでほしいのです。どんな子でも必ず芽を出し、自分なりの花を咲かせます。子どもにはいろんなことをチャレンジさせてあげてください」
子どもの能力を信じそれを存分に発揮できるよう、川崎アタッカーズで、バレーボールを始めてみませんか?